新入社員と指導先輩の座談会
鈴本さん&島田さん

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<司会>
本日はよろしくお願いします。当社に興味を持っている方に対して、ご自身の経験などを伝えてください。まずはそれぞれ自己紹介をお願いします。

<鈴本>
2018年4月に入社した鈴本です。現在はMDz事業部SMGに所属しています。
MDz:Motion Designerz、SMG:Sales & Marketing Group の略です。いわゆる国内顧客向けの営業職ですが、当社既存の業界だけではなく今後の柱となる新規業界への参入模索も担っています。新規業界へはマーケティングの要素が強いですね。

<島田>
現在3年目で鈴本さんと同じ部署の島田です。新入社員の指導をする立場になり、責任が増えたと思います。育てられる側から育てる側の役割を意識しています。当社は部品メーカーですが、顧客の製品はブラインドや室内で使用する物干しなどよく目にするモノです。顧客製品の”動き”を出しているのは当社の部品ですので、やりがいを感じています。

<司会>
島田さんも新入社員として指導先輩と一緒に動いていた立場から、もう指導する側になったのですね。早いものです。やりがいも感じて日々充実しているよ様子が伝わります。数ある企業の中から当社を見つけるのは大変だったと思いますが、そもそもどのように見つけましたか?

TOKとの出会い

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<鈴本>
部品メーカー、特に自動車部品メーカーで探していたところベアリングというものを知りました。中小に絞っていろいろ見ていた中で、「元気な中小企業300社」というものを知り、その中にTOK(注:当時はトックベアリング株式会社)を見つけました。TOKのHPも見てみて、ベアリングは取扱製品の一部であり他にも役立つ製品を作っているし、中小とはいえ海外展開を積極的に進めている点に興味を持ちました。

<島田>
授業の前に時間が取れたので、新宿での就職フェアに行ったところ、人事担当者に声をかけられたのがきっかけです。TOKのことは知りませんでしたが、クルマが好きでその部品には中小企業の製品も多く使われていることを知っていたので、中小・部品という業態もいいなと思いました。

<司会>
当社のことを見つけ、選考をクリアし入社して現在に至っています。鈴本さん、現在の仕事内容をもう少し詳しく教えてください。

現在の仕事内容

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<鈴本>
当社の特色として、顧客が希望する”動き”に合わせた専用設計品が多いことが挙げられます。もちろん製品カタログに載っている既存品そのまま、あるいは既存品の設計変更品などもありますが、専用設計品の対応を多く行っているのは同業他社に比べて差別化できている点だと思います。

お客様を訪問し、要望事項を聞く機会も多いです。最初のころは話の内容がわかりづらかったのですが、半年くらい経つとだいぶわかるようになってきました。

普段、社内にいるときはお客様の要望を整理して社内の技術者(※同じMDz事業部内に設計部隊(TSG:Technical Support Group)がいる)に依頼する書類をまとめます。そして、技術者が出したアイデアや図面を今度は顧客に説明するために、技術者から説明してもらいます。複雑な機構も多く一度で理解するのはハードルが高いのですが、技術の先輩方もわかるまで丁寧に教えてくれるのでとても感謝しています。

また、お客様とメールのやり取りや外部の方からの電話応対などもしています。島田さんと共に担当しているお客様は何社もあるので、いくつかの仕事を並行してこなしています。

<司会>
差別化をすることで特色を出しているのが当社、ということですね。技術者との会話も多いのですか?

<鈴本>
そうですね。オフィスはワンフロア化されており、またグループ内フリーアドレスの形態をとっています。営業系と技術系が横に座って仕事をする姿も多く見られます。私も要件があるときや、気分を変えるときなどは技術者の隣で仕事をしています。決して、島田さんから離れたいわけではないですよ(笑)

<島田>
それを聞いて安心しました。

<鈴本>
そういえば、つい先日電話応対をしました。技術的な問合せでしたので、いったん切ってかけなおすことにしました。たまたま同じグループの技術者が出払っていたので、隣のグループの技術者に質問したところとても丁寧に教えてくれました。このように優しい方が多く、グループが異なっても助けてくれる方が多いと感じています。文系学部を卒業し、当然メーカーでの仕事は未経験だったのですが、このような環境はとてもありがたいですね。

<司会>
多くの方に助けられ、コミュニケーションもとっているようですね。一般的にはメンター制度とも言われている当社の指導先輩制度、これについてはどう思いますか?

TOKの指導先輩制度について

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<島田>
当社の仕事は専用設計品を多く手掛けていることもあり、一つの案件に長い時間がかかります。
指導先輩制度の期間は一年間ですが、一年間指導できるのは案件の初めから終わりまで見ることができるので良いと思います。もちろん開始の時期にはよりますが。

<司会>
始めから終わりまでとは?

<島田>
お客様から「このような動きが欲しい」と言われるのが始まりです。そもそもお客様の本当の要望はじっくりと会話をしていく中で見えてくるので、キャッチするのがなかなか難しいのですが、、、。そして技術者に設計してもらい、何度もお客様とやり取りをし、仕様が確定したら工場での生産の段取りに進みます。やはりモノづくりは安定した品質で製品を供給し続けられることが重要になるので工場の方とも何度も話をします。その上で、出荷できるようになるのが一応の終わりです。その後の安定供給はずっとウォッチが必要となります。


<鈴本>
一年を通じてだと様々な仕事を見ることができます。島田さんと共にブラインド用の重要部品の立ち上げに関われたのはとても勉強になりました。また、最初はわからなかったことが、ある段階でストンと自分の中に落ちてきた時がありました。やはり一年間同じ環境で指導してもらえるのは嬉しいですね。

<島田>
思い起こせば、私も新入社員だった時の指導先輩にはいまでも相談に乗ってもらっています。最初の一年間で信頼関係ができたと思っているので、とても聞きやすいです。

<鈴本>
私もそうなりたいです!

<司会>
良い関係が築けているようですね。これからも楽しみです。さて、そろそろまとめてもらいましょう。現在、就職活動をしている学生へのメッセージをお願いします。

学生へのメッセージ

<島田>
就職活動は世の中を知る良い機会だと思います。自分はこうしたい、こういう環境にいたいというのを見つめなおすタイミングになるのでじっくり考えてください。また、いまの日本は成熟社会です。このような状況において企業には、より付加価値の高いものが求められます。当社は「これまでにない”動き”を。」をスローガンに掲げ、世の中にない価値を提供しようとしています。新しいことにチャレンジしたい方と一緒に働きたいですね。

<鈴本>
一つの業界、一つの職種に絞るのはありがちです。
私も就職活動初期は、機構部品ではない業種を見ていました。うまくいかないときもあり、途中からどんな職業につきたいかではなく、自分が何をしたいかを考えたら視野が広がりました。その後、冒頭話したように当社への入社につながりました。今は自分の決断に間違いはなかったと信じています。
社会人になったら時間に制約ができてしまうのは事実です。学生にしかできない時間の使い方はありますし、好きなだけ好きな学問を勉強できるのは学生の特権です。就職活動以外の残りの学生生活も楽しんでください。そうしたら、社会人になっても頑張れると思います。

<司会>
熱いメッセージをありがとうございました。多くの学生に伝えたい内容ですね。本日はありがとうございました。

<島田、鈴本>
こちらこそありがとうございました。
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