<加世堂>
正式な指導先輩という役割は初めてです。性格が皆さん異なるから教えていくのは大変ですが、個性を大事にしています。
また、自分が面倒を見る後輩ができて自分のコメントには責任を持つようにしています。質問に対して、今まではこうだったからというあいまいな感じではなく、背景も含めて説明するようにしています。
そうすることで、川谷さんの次の後輩にも繋がっていくだろうと思っているからです。そう感じてるよね?
<川谷>
感じてますよ! 模範解答、さすがです!
<司会>
そこは後輩ができて加世堂さんの意識が変わったところだと思います。さて、次に川谷さんに聞きます。加世堂さんの第一印象はいかがでしたか?
<川谷>
僕と真逆でチャラそうな雰囲気だと思いました。ですので、厳しくない人だと最初は感じました。
<加世堂>
彼の第一印象は、目つきが悪くてやる気が無さそうでした。
<司会>
ディスり合いですね!!
<川谷>
ただ、しばらく接しているとそれが素というのがわかりました。あと、話が面白いですね。具体的にはここでは言えない話ばかりですが、、。
自分にない趣味を突然暴露してきたりとかもあり毎日驚かされています。
<司会>
・・・あまり追求しないほうがよさそうな話題なので、次に移ります。現在の仕事内容について教えてください。
<川谷>
入社当初は図面の書き方、各種試験の方法など基本的な設計業務を教わりました。現在はアメリカのお客様向けの製品の試作を繰り返しています。それと平行して既存のロータリーダンパーの性能改良も先輩とともに取り組んでいます。
<司会>
アメリカのお客様向けの案件を任されているのですか?
<川谷>
全てを一人で取り組んでいるわけではなく、アイデアを考えるときは先輩、上司とともに行います。自分のアイデアが採用されたときはとてもやる気が出ます。ある程度任されていると言うのは、責任も感じますが自信にもなります。
<司会>
図面を書いたのは初めてですか?
<川谷>
学生時代も勉強していましたが、実践とは異なるので加世堂さんから指導を受けながら進めています。
<加世堂>
具体的には、製品の動きを想定した寸法公差の設定の仕方などですね。
<川谷>
あー、確かに。そんなこともありましたね。
<加世堂>
忘れてたのか?! 最初だからしょうがないことですが、一つ一つ勉強してもらっています。
<川谷>
図面を元に加工して、その加工品を自分で組んでみて初めてわかることも多いです。あと、入社後すぐに3D CAD(Solid works)のセミナーに行きました。仕事で使用するのは学生時代に扱っていたソフト(Autodesk)とは異なるので、そのセミナーで学べたのは良かったです。これから入ってくる社員にも行かせるべきだと思います。日々勉強しているのですが、ちょっとわからない部分があったときに加世堂さんに聞くのが実は悔しいです。
<司会>
工場に1ヶ月間、研修に行きました。
<川谷>
実際設計したものを形にして製品機能を持たせて出荷するまで、という工程を知ることができました。単に設計で終わるのではなく、組み立てなど設計後の工程があるというのを改めて意識しました。
<加世堂>
設計段階で組み立てやすいものにする、というのを感じたんだよね?
<川谷>
はい、感じました。
<司会>
さきほどアメリカのお客様担当とのお話しでしたが、仕事で英語を使う機会はありますか?
<川谷>
主にEmailが多いです。自分の業務に関わる部分は辞書を片手に理解に努めています。昨年10月から板橋産業連合会のビジネス英語講座に行っています。
少しでもスキルUpできたら、と思います。そして、いずれは海外出張でお客様に直接自分の技術を説明したいですね。また、年一回社内でTOEIC受検もできるので、
次回も挑戦しスコアアップを目指します。
<加世堂>
これからも、他の人のやりかけの仕事ではなくイチからスタートする仕事を与えたいと思っています。到達すべきゴールを示すことで、そこに至るまでの過程を考えてもらいたいですね。
その試行錯誤が技術者としての醍醐味になりますので。
<司会>
川谷さんが入社してはや10ヶ月が経ちました。まだまだ勉強することは多い段階ですが今後やりたいことなどを聞かせてください。