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樹脂ベアリングの構成部品について

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樹脂ベアリングは、金属のように高音で耳障りな転がり音がなく、使い勝手が良いので、金属製ベアリングでは過剰品質となる用途には最適です。
現在TOKでは、取り付けやすくリーズナブルな樹脂ベアリングをバリエーション豊富に取り揃えておりますが、種類が多くて、どれを使えばよいかわからなくなるかもしれません。
そこで今回は、皆様にとって最適な樹脂ベアリングを選定頂けるように、各部品の特長とともに、樹脂ベアリングの構成部品についてご紹介します。


目次
樹脂ベアリングの構成部品
樹脂ベアリングアウターレースの種類
樹脂ベアリングインナーレースの種類
まとめ


樹脂ベアリングの構成部品

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TOKの樹脂ベアリングは、アウターレース、インナーレース、ボール、リテーナーで構成されています。
樹脂製のアウターレースは、外周(転がり面の形状)を6種類用意し、インナーレースは相手部品への取り付け方を選べるように3種類用意しています。
これらはお客様の要望に合わせて自由に組み合わせることができます。
例えば、デスクの引き出しに使用する場合、フラットタイプのアウターレース(図のR)とネジタイプ(図のB)のインナーレース組み合わせれば、
引き出しにネジで簡単に組み付けることが出来、平坦なレールを滑らかに走行させることが出来ます。

樹脂ベアリング:アウターレース

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アウターレースは、フラット形状、凸形状 、片側フランジ形状、凹溝形状、U溝形状 、V溝形状があります。
このように様々な形状が出来るのは、射出成形で簡単に成形出来る樹脂ならではの特長です。
各形状の主な仕様用途は以下の通りです。

R:外周がフラット形状で、幅広い業界でご愛顧頂いています。主にオフィス用デスクや冷蔵庫の引き出しに使用されています。
O:外周凸R形状。凹R形状のレールに走行するベアリングとして使用されることが多く、比較的レールから脱輪しにくくすることが出来ます。
   平坦面で走行させると、接地面が点接触になるため、相手部材が共鳴しやすいアルミ製のような材質の場合には、走行音抑制に役立ちます。
F:引き出しの両側にベアリングを使うような場合に片側のベアリングをフランジ付きにして、引き出すときのガタツキ抑制やスムースな動きを維持するために使われます。
  
工場設備、物流設備関係では、搬送ローラーのパイプ両側に挿入し、フランジでパイプに入り込まないように使うこともあります。
H:外周凹溝形状。カーテンレールや網戸等の凸レールとの相性が良いです。
U:外周U溝形状。物置やクローゼット等、吊扉の戸車として多く採用頂いております。
V:外周V溝形状。ワイヤープーリー(滑車)としての採用が多数あります。

樹脂ベアリング:インナーレース

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インナーレースは、穴形状、ネジ形状とカシメ形状の3種類があります。
穴形状(図のH)は、金属ベアリングと同じ取り付け方になります。

シャフトに通して使う場合には最適ですが、別部品を用意して相手部品へ取り付けるときには、カシメ形状(図のA)やネジ形状(図のB)を使用する方が取り付けやすいです。

カシメ形状のインナーレースを使った樹脂ベアリングは、プレス部品や板金の穴にインナーレースの軸部を挿入し、
リベッティングマシンで軸部を潰せば簡単に取り付けることが出来ます。
しかし、軸部を潰すために、焼き入れ(表面硬化処理)が出来ませんので、許容荷重を上げたい場合には、穴形状、もしくは、ネジ形状をお勧めします。
どうしてもカシメで取り付けたい場合には、穴形状にあらかじめ軸を取り付けたタイプ(図のAH)も御用意があります。

ボールは、基本的に金属を使います。
焼き入れされた炭素鋼球やステンレスのボールが主流ですが、耐荷重よりも耐薬品性を重視する場合には、ガラスボールや樹脂ボールの選択肢もあります。

リテーナーは、ポリプロピレンの射出成形品が主流です。
当社のリテーナーは大きさが10種類あり、ベアリングの大きさで使い分けています。
ポリプロピレンは、耐薬品性が良く、自己潤滑性も良好ですので、ベアリングに潤滑油を使わなくても一定の耐久性を保持出来ます。
(当社の樹脂ベアリングは基本的に専用のグリースを封入しています)


まとめ

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樹脂と言うと、一般的に金属よりも弱い印象がありますよね。現在は樹脂と言っても様々な種類があり、強度面で金属に劣らないものもあります。
しかし一般的に使用されている樹脂の強さは、金属の1/6から1/8程度。金属を樹脂にしただけでは強度が心配になりますが、
当社の樹脂ベアリングは樹脂の特性を十分発揮出来るように設計されています。
比重が軽く、自己潤滑性があり、様々な形状が簡単に成形出来る樹脂の特性は、金属にないメリットです。
脂ベアリングも上手く使いこなせば金属製ベアリングよりも使いやすいことがお分かり頂けると思います。

今回は、当社のスタンダードな製品群を基に構成部品を紹介致しましたが、数量がまとまる場合には特注設計も可能です。
ご希望の仕様が見つからない場合には、是非当社に御相談下さい。

ご要望の方はお問い合わせフォームをご利用ください。

今回の内容で気になる製品がございましたら、こちらよりカタログがご覧いただけます。

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